にわか

 

ぱらぱらといいだして
ようやくほっと息をする
くすぶっていた空模様や
重たい暑苦しさに
見合った世界が始まって
つり合いのとれた今に
ほっと胸をなでおろす

ぱらぱらという音が
絶え間なく聞こえ出して
やっと胸につかえていたものが
何だったのか
わかったような気がする

わたしの、かわりにと
雨を次々と送り出す空に
おねがいをして
明日の天気なんか気にせずに
おり合いのついた今に
ほんとうに心から
ありがとうと思う

 

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