August

 

君がいなくなったと
聞いたその瞬間から
僕の世界はまるで
ガラスのおおいをかけられたみたいに
リアルで遠く

目の前のカラフルな正方形が
減っていけばいくほど
わからなくなる
この世界のつよさともろさ

君がいない
けれど
世界は変わらない
一歩踏み出せば
君の知らない明日がふえていく

ごめん
かなしいよりもこわかった
ごめん
泣いたのは自分のためで

たくさんの人が涙しても
どんなに願ってみても
変わらないもの

すがりつくのに
余計だと言ったはずなのに
勝手に進む
僕たちの今

君がいない世界は
着々と姿を変え
毎日になる

せめて僕は
知らんふりせずに
今と向き合おう
在ること、無くなること
受け入れて
自分以上の今を
僕のものにしてみたい

 

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