雨ふりの 地下街を ずんずん 歩く みんなの 傘の色 確かめて 僕は 地上の灰色を ほんの少しだけ忘れる
傘は それぞれ 人も それぞれ ちぐはぐさから浮かぶ あたりまえから外れた 雨の日、の中にある 日常
思い思いの 色が 思い思いの 形が 通過地点でしかないことを告げる 僕はそのことを 確かめる
灰色の空を 忘れよう ふつり合いな 傘が 僕たちをあたりまえに 守るように
灰色の今を 忘れよう うそらしい 気もちで いつもみたいに 僕を 僕から 守れるように
copyright (c) sion
|