‘知らないだろうから 教えてあげる みんな君のこと キライなんだ’
へぇ、と言って だからどうしたと顔にして けれど 心ぞうだけは ドキドキ バクバク 陰口を聞いた 中学生みたいに 落ち着かない
仲のいい あっちゃんを思い出して 話したことをたどって すぐそこの 笑顔を思い浮かべて どこまで 本当だっただろう 心もとなくなる
午後に あっちゃんに会って ともちゃんに会って ちえちゃんに会って やあ、と それじゃ、を くり返しながら
ごめんねと 言いそうになり いつから?と ききそうになり 目の前が重くなって バカじゃないのと 思いながら 顔を見ることもできなくて だけど じゃあまた、 をくり返す
信じられるのに 信じちゃいけない気がして アスファルト見つめながら これまでばかり考えた
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